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実例5 下水道管がお隣と共同使用の不動産の売買実例

 

同じような理由で、どうすれば良いか困っている方に、実例を記してみます。
関係者様の秘密保持への配慮のために、詳細ではなく、概略になることをご了承ください。

【売却理由】

奥様のご両親が亡くなられ、誰も住まなくなった実家を売却したいというご相談です。

【検討ポイント】

査定報告のための現地調査の結果、下水道管は、お隣との共有管を共同使用しているという事がわかりました。これは売主の責任と費用で解決しての取引が絶対条件です。

【経過と結果】

検討ポイントの解決策を2つに絞り(下記①②)、費用調査をして売主様と比較協議しました。

① お隣の了解を頂いて共有管を切断し、前面道路本管へ接続仕替えて販売する方法。(お隣様のご理解とご協力が絶対条件です)

② 共同使用しているお隣の方に土地建物を現状のままで買い取っていただく方法。

検討の結果②の方法で交渉をお任せいただきました。お隣も現状はご高齢の両親だけがお住まいで、息子さん家族は別の家に住まわれていました。ご両親、息子さん家族、リフォーム会社の現地案内と見積もりを頂く作業を繰り返し、現状のままを条件に、価格を下げて、息子さんのご家族が住む用に売買契約していただく結果となりました。

ご相談開始から20日目の売買契約、それから38日後に決済(売主の所有権と買主の残金を同時に交換する日)をして完了です。



筆者の独り言

 

所有者も知らず、外観からだけでは判らない問題点(今回は、下水道管共同使用不動産)をも発見する程度の調査(査定)報告が出来る事の大切さです。

売買価格、売却方針、所要時間、手取り額、取引後の安全等全てに影響を与えるのが最初の 現地調査(査定)報告書 です。

これが、簡易査定、スピード査定に多くみられる机上だけでの査定では発見しようの無い部分と理解してください。

 

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